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神戸三ノ宮(ジビエ 野菜ソムリエ 世界のビールと
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初出猟 in朝来

 「・・・ピリリピリリ、ピリリピリリ・・・」
はっと薄い眠りを携帯の呼び出し音が破いた。
「おはよう、花ちゃん。」
早朝ということで押し殺した上ちゃんの声。

思えば一昨年前の1月25日はじめて兵庫警察に銃の所持許可申請の用紙をもらいに行って以来実に丸一年を要し、ついに今日初めての出猟に至った。

昨夜は3:00に床に着いた。5:00に起きて但馬の一本柳の待ち合わせ場所に7:00に着き仮眠を取っていたところである

「花ちゃん、無線を144.820にセットしといてね。そのあたりに前さんがいるので合流してください。」
前さんは<鳥獣害マイスタースクール>の二期生の同期で話をするのは初めてである。
「前さんの車は?」
「ブルーのルノーだと思う。」
待ち合わせ場所<パオパオ但馬>の駐車場をぐるりと一周すると背の高いカーゴタイプのブルーのルノーが止まっていた。頭にタオルを巻いたガタイのいい前さんだ。
「あどうも。花里です。前さんですよね。今日はよろしくお願いします。」
「こちらこそ」
「先週の大雪の実習行ったんですよね?」
「はい。午後イノシシ一頭とりましたよ。」
落ち着いた物腰でぼそっと。
(僕はまだ許可出て無かったもんな、ええなぁ。)
ピリリ、ピリリ。
「花ちゃん、さっきから無線で呼んでいるのに、応答してよ」
「あ、ごめんごめん。」

「花ちゃん、聞こえますか?」
「はい、大丈夫です。どうぞ」
無線の確認をすると同時に上ちゃんのカローラリンクスが隣に、スッと現れた。

「二台で行きましょう。」
「まずは山東町の池です」
待ち合わせ場所からそんなに走らない、北近畿自動車道山東インターからほど近い池が初めての猟場である。

「ちょっと待っとってね、見てくるわ」と、上ちゃん。
「池が半分凍っとうな、鴨はおらへんわ。」

そこからそれほど遠くないさっきの池の2倍ぐらいあろう池が次の猟場。
「じゃ、こっから二手に分かれて土手の手前で体低く待機してください。ちょっと見てきます。」
「了解です」
と、無線でやりとり。
「あ、おるよおるよ。」
「あ、ほんまや。こっちからも見えます。どうぞ。」
「あのね、花ちゃん。こっちから見えるってことは、あっちからも見えてるってことね。気を付けてください。」
「・・・了解です・・・(確かに)」
「僕は回り込んでむこうからそちらに飛ばしますのでよろしくどうぞ」
「了解です」(僕)「了解です」(前さん)
遠くで「タン」と銃声。池の奥からこちらめがけて数羽飛んできた。土手から体を起こし銃を構える。真上を越えた当たりで一発発砲。はずす。そして二発目、ん、引けない。あれれ?
その直後、前さんの銃が「ダン!」「ダン!」。見事命中!真鴨のメス。
上ちゃん「どう?獲れた?」
「前さん、仕留めました。真鴨のメスだと思われます。どうぞ」
「おー!やりましたね。」
(うーくやしい・・・)
ところでなぜに二発目が引けない???

「今さっきの群れ、ひょっとしたらさっきの池のほうに飛んで行ったかもね。戻ってみますか」
ということで戻ってみるが、姿は無かった。

「じゃちょっと走って、川に行きましょう。でも今日天気がいいから海のほうに下ってるかもね。」と、上ちゃん。
車を走らせながら無線で「前さん、このあたりの川に結構鴨がいます。ただこの辺は民家が近いから撃てないけどね。」
「了解です。注意して見ときます。」(前さん)
「ここから川が分かれます。こちらの上流は撃てますよ。」
「了解です」
少し走って車を止めることができる、橋の近くに着く。
「上ちゃん、鴨おるよ!」
「あの赤い頭の鳥はカワアイサ。あれは撃っちゃだめやで。」
「いや、その手前に」
「あっ、ほんまや!」急に男三人、殺気立つ。その瞬間、真鴨のつがいとコガモが飛び立つ。低い。
ほん、50メートル先に着水。
「うん、ついた。いけるよ。」と上ちゃん。
「あっち回って、勢子するから、待機しといて。」
僕と前さんは鴨の死角で待機。
「花里さん、先に撃って下さい。」
「了解。恐れ入ります。」
(無線)「あ、おったおった。もう、撃ちますね。そっちに飛んでいくと思います。」2,3秒で「ダン!ダダン!」
すると死角から回り込んで三羽飛んできた。(今度は引きつけて引こう。)待ちすぎたっ!「ダン!」当たらん、二発目やはり引けない・・・。レバーを引きなおして、空薬莢を手動で排出して二発目、間に合う訳なし・・・。(あかんやん・・・この銃・・・。)後で調べるとやっぱり具合が悪く、後日銃砲店からメーカーへ修理に出しました。とほほ。

なかなか当たらん。だんだん不安になる。一つぐらいは。上ちゃんも「鹿撃ちも行こうかなと思ったけど、とりあえず鴨に集中しましょうか」とぼうずの僕を気遣ってくれる。くやしい・・・。

そして、去年鴨撃ちと獲物の処理法を学んだ猟場へ移動。
上ちゃんが様子を見る。「おるよ、おるよ。10以上おるよ。たのんますよ。」もうやり方もパターン化してきました。あとは弾を当てるだけ。だけなんだが・・・、なかなか。

雪からの反射がきついのでサングラスをかけていたのが、視界を悪くしていたため上ちゃんの「はい、そっちにいったよ」の合図があったにもかかわらず確認できず、サングラスをかなぐり捨て、探す。「おった!」と思ったらもう目の前を通り過ぎた。目の高さの滑空から上空へ上昇。チャンスとばかり発砲。手動で排莢、二発目発砲。「あ、落ちた・・・(僕の弾か?)」
前さんが川面を指さして、「おめでとうございます」
のどかな川面に真鴨のオスがプカプカ。いわゆる‘青首’である。
しかし、川のど真ん中をゆうゆうと、プカプカ。浅瀬でキャッチするまで石を放ったりしてみるも30分かかった。おもむろに首を持ってすくい上げた時、ようやく「・・・獲った・・・」という実感。

やっと到達というよりは、やっと始まるという感覚。
何千キロ彼方から此方へやってきた命を頂くこの感覚。
動物って、命ってなんて美しいのだろうか。

結局、今回の猟で仕留めたのは、↑彼である。立派なオスの真鴨。

前さんのルノーで<パオパオ但馬>に戻ったのは15:45。大急ぎで、車に荷物と‘彼’を積み込み三宮へ。


初めての獲物思うところはたくさんありますが、この命を皆さんにお分けしたいと思います。胸肉のローストと鴨の野菜スープご用意しております。ぜひ声をかけてください。美しい羽も取ってますので欲しい方は言ってください。

合掌。








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